在日中国大使館=24日午後7時31分、東京都港区

 24日午前9時ごろ、東京都港区の在日中国大使館の敷地内に男が侵入した。大使館関係者が男を確保し、警視庁が建造物侵入の疑いで逮捕した。警視庁によると、男は陸上自衛隊えびの駐屯地に所属する3等陸尉村田晃大容疑者(23)=宮崎県えびの市。敷地には村田容疑者が持ち込んだとみられる刃物が落ちていた。けが人はいなかった。

 村田容疑者は警視庁に対し「大使に意見を伝えようとした。聞き入れられなかったら自決して驚かせようと思った」と話した。

 大使館側からは昼ごろ、麻布署に連絡があった。刃物は植え込みで見つかった。警視庁は24時間体制で中国大使館の警備を行っている。「侵入を許したことは遺憾」とコメントした。

 中国外務省の林剣副報道局長は24日の記者会見で「自衛隊員を自称する不審者が侵入した」とし、日本側に強く抗議したと発表した。「事件の徹底調査と関係者の処罰」を日本側に求めた。

 林氏は、不審者が「中国の外交官を殺害すると脅した」と主張。「中国外交官の安全にとって深刻な脅威で、極めて悪質だ」と批判した。