埼玉県八潮市で昨年1月、陥没した県道にトラックが転落し男性運転手(74)が死亡した事故で、地元の草加八潮消防局の有識者委員会は23日、一連の救助活動について「おおむね妥当だった」とする最終報告書を公表した。
報告書によると、陥没は昨年1月28日午前9時50分ごろ発生。消防は崩落の危険があったため、穴の縁からはしごを使う方法ではなく、クレーンなどで隊員をつり下げ、中央から進入。作業中に隊員2人が負傷し、うち1人が重症だった。
その後、消防車やクレーンでトラックをけん引する方法に変更。同日夜までに計10回、けん引作業を繰り返したが、土砂や流入する大量の水などの影響で難航した。
翌29日午前3時前、トラックの荷台部分を引き上げたが、運転席部分は穴の中に取り残され、救助活動は長期化。地下約10メートルの下水道管内にあった運転席部分の中で男性の遺体が見つかったのは、事故から3カ月余りが過ぎた5月2日だった。
報告書では、陥没が徐々に拡大した状況は「全国でも前例のない事案だった」と指摘した。
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