収穫されたコメ=2025年8月、新潟県内

 農林水産省は23日、コメの民間在庫量が2027年6月末時点で最大271万トンになるとの見通しを示した。今年1月末時点で調査した26年産米の生産量を反映した。適正水準とされる200万トンを大幅に上回り、過去最高水準となる。高止まりする米価の下落につながるほか、低水準が続く政府備蓄米の買い戻しも可能になりそうだ。

 農水省が23日の会合で示した需給見通しによると、26年産米の生産量は最大732万トンを見込み、需要推計の最大値711万トンを上回った。高い米価によって生産意欲が高まった。ただ価格が下落すれば農家の収入減少につながる。

 農水省はこの見通しを基に「産地で実際の作付け判断に生かしてもらいたい」とした。今後主食用米以外への転作で、今回の推計よりも生産や在庫量が縮小する可能性もある。

 27年6月末の民間在庫量は229万~271万トンと見込んだ。今年6月末でも221万~234万トンと過去最高水準になりそうだ。