高齢者虐待の死者数

 介護をしていた家族、親族らによる殺人や虐待で死亡した65歳以上が、2006~24年度に少なくとも486人確認されたことが22日、分かった。厚生労働省の調査を共同通信が分析した。介護疲れを背景とする事例もあり、周囲に相談できずに孤立するなど、家庭内介護を巡る環境は過酷さを増している。高齢者のみの世帯は1700万を超え、介護する人と受ける側双方が高齢の「老老介護」も増加。識者は「(486人は)氷山の一角。支援強化が急務だ」と指摘した。

 今年4月で施行20年となる高齢者虐待防止法に基づく厚労省調査で、毎年実施。各年度中に全国の市区町村と47都道府県に寄せられた相談などから件数を集計している。共同通信が06年度から24年度までの19年分を分析した。介護施設の職員らによる虐待は除いた。

 厚労省によると、亡くなった486人は男性142人、女性344人。年度別で見ると、おおむね20人台で推移しているが、06年度(32人)、09年度(32人)、21年度(37人)、22年度(32人)が若干多かった。