山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)などの研究チームは18日、鹿児島県・トカラ列島に分布するムシクイ科の鳥が新種と判明したと発表した。東京都の伊豆諸島に生息するイイジマムシクイと同種とされてきたが、DNAや体の形、鳴き声などの分析結果から、280万~320万年前に分岐したと推定。「トカラムシクイ」と命名し、国際学術誌にオンライン公開された。生息範囲が狭く、個体数が少ないため、絶滅の危険も高いとみている。
研究所によると、1981年の沖縄県に生息するヤンバルクイナ以来、45年ぶりに日本国内で鳥類の新種が報告されたことになる。
新種だと分かったのは、約1千キロ離れたトカラと伊豆諸島にいる種類に違いはないかと考えたのがきっかけという。
分析の結果、脚の長さや、くちばしから後頭部までの大きさが、トカラの方が小さかった。さえずりの仕方も異なっていた。
トカラムシクイは、体長約12センチ、体重約10グラム。トカラ列島の複数の島に生息しているとみられ、このうち中之島で繁殖を確認。竹やぶや広葉樹の低木に巣をつくる。
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