数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞した数学者で、元山口大学長の広中平祐(ひろなか・へいすけ)京都大名誉教授が18日、死去した。94歳。山口県出身。広中さんが所長を務めた京都大数理解析研究所が明らかにした。
方程式で記述される曲線や曲面など「代数多様体」の性質を調べる代数幾何学が専門。1954年に京都大卒業後、米ハーバード大で博士号を取得、68年にハーバード大教授となった。
70年、日本人として2人目のフィールズ賞を受賞した。釣り糸の結び目のように、ある種の連続性がとぎれた「特異点」を持つ代数多様体を、特異点のない滑らかな多様体に変形できるか、という難問について「可能だ」と証明した業績が評価された。
研究の過程で、多数の方程式が絡み合う代数的構造を扱う理論も発展させた。
75年、文化勲章。同年、ハーバード大に籍を置いたまま京都大数理解析研究所教授になった。
96年から2002年まで山口大学長。04年1月にはフランス政府からレジオン・ドヌール勲章を与えられた。
妻の和歌子さんは元参院議員。
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