9回、遊飛に倒れて最後の打者となった大谷(16)。手前は日本に勝利し喜ぶベネズエラの選手たち=マイアミ(共同)

 日本はパワーを誇るベネズエラに打ち負け、WBC2連覇はならなかった。大谷翔平(ドジャース)が先頭打者本塁打を放ち一時はリードしたが、一発攻勢でひっくり返された。王者の意地を見せ栄冠をつかむことはできなかった。

 メジャー勢は過去最多の8人を擁した。井端弘和監督はチームづくりに当たって「軸は大リーガー」と話し、大谷らの招集に心血を注いだ。豪華な顔ぶれになった一方、新戦力の台頭は乏しかった。主力の顔ぶれは前回から大きく変わらず、年を重ねて落ち着いた印象もあった。

 準々決勝で対戦したベネズエラなど中南米のチームはワンプレーごとに感情がほとばしり、闘志をむき出しに。日本は対照的に、雲行きがあやしくなった五回以降は活気を失い、わずか2安打。3年前に歓喜を味わったマイアミで力尽きた。

 大会の顔だった大谷は、今回は打者に専念し、3本塁打を放った。快打のたびに使うパフォーマンス作成を提案するなど、雰囲気づくりにも腐心したが、頂点には届かなかった。「本当に悔しい」と大谷。この夜はくしくも最後の打者になった。(共同)