45歳の小栗が悲願を成就した。パラリンピック3大会目で、初のメダルを獲得。2位で「銀」が確定すると、イタリアの雪山をバックに白い歯がこぼれた。1回目は序盤に少しバランスを崩す場面があったが、2位。2回目にタイムを伸ばして、右手を大きく掲げた。「ようやく(メダルを)取れてほっとしている」。金メダルのエリオット(米国)に0秒08差に迫る好タイムだった。
20代の頃はスノーボードの競技者として活動したが「五輪は夢のまた夢だった」。アスリートの収入だけで生活するのは難しく、仕事にも励んだ。2013年に勤務先で鉄の束の下敷きとなる事故に遭い、右脚を膝上から失った。
パラスノーボードに挑戦し、18年の平昌大会で初出場。事故の前と同様に、左脚が前のレギュラースタンスで滑っていたが惨敗し「ジャンプをする時に後ろ脚が使えない」という理由で、義足の右脚を前にするグーフィースタンスに変更した。
スタイル変更で一から出直し、試行錯誤を続けて実に8年。ついに夢にまで見た表彰台に、たどり着いた。
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