平安時代の王朝物語「寝覚物語」を描いた「寝覚物語絵巻」のものとみられる断片が見つかったことが12日、分かった。物語を文章で記した「詞書」9行分で、国宝に指定されている大和文華館(奈良市)所蔵の同絵巻(平安後期)の一部だったと考えられるという。
絵巻には現存の「寝覚物語」(写本)には欠けている終盤の一部が描かれているものの、多くの場面が失われており、専門家は今回の断片について「千年前の幻の物語の一端をよみがえらせる発見で、国文学と美術史両面で貴重な資料だ」と話している。
断片は京都の古書店が入手。縦約26センチ、横19センチ。細かな金銀の箔で雲のような模様を施した和紙に、流麗な仮名文字で記されていた。和紙の装飾が国宝の絵巻と一致し、筆跡も酷似していた。
東京都内で13日から開催される「ABAJ国際稀覯本フェア」に1320万円で出品される。
寝覚物語は源氏物語の影響を受けて創作された物語で、「更級日記」で知られる菅原孝標女の作とされる。
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