新しい歴史教科書をつくる会のメンバーらが執筆する「自由社」の歴史教科書が検定で不合格とされたのは違法だとして、同社が国などに計約1190万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は12日、検定は適法だったとして請求を棄却した。

 大須賀寛之裁判長は、原告側が結果を不服とした検定意見49件のうち、文部科学省の裁量の範囲を超えて違法性が認められるのは1件のみだったと指摘。自由社の教科書を不合格にしようと、差別的に取り扱う意図をもって検定が行われた事実は認められないと判断した。

 判決によると、自由社は2019年4月、中学歴史教科書の検定を申請。文科省は、検定意見の数が基準を超え、不合格とした。