日本政府が手配した国営エチオピア航空のチャーター機=11日、成田空港

 中東情勢の悪化を受け、イラン周辺国からの退避のために多くの邦人らが搭乗したのは、日本政府が手配したアフリカの国営エチオピア航空のチャーター機だった。11日までに560人を乗せた計3便が成田空港に到着。成田と中東を何度も行き来し邦人を「救出」した。関係者は中東各地とのパイプや、イランや米国との関係が決め手で選ばれたとみている。

 成田国際空港会社によるとエチオピア航空は2015年4月に成田に就航。現在は韓国経由で首都アディスアベバ路線を週6往復運航している。

 エチオピア航空が選ばれた理由について、ある航空関係者は(1)中東各地に定期便を就航し、燃料補給や故障時の対応といった地上作業の調整が容易(2)当事国のイランや米国との関係が比較的良好―の2点を挙げた。

 外務省は緊急時の航空機手配は民間事業者に委託しているとした上で、担当者は「最も速やかに準備を整えた航空会社にチャーターしたのではないか」と推測した。