「#いまを進めよう」ぺこぱ、ゆうこす・たなか夫妻らが、プレコンシンポジウム2026に登場。
3月8日、こども家庭庁はプレコンセプションケアへの理解を深め、社会全体での機運を醸成するための大型イベント「プレコンシンポジウム 2026 #いまを進めよう」を東京・イイノホールで開催した。
“プレコンセプションケア”(以下、プレコン)とは、性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて、健康管理を行う取り組みのこと。自治体や企業、教育機関も注目し始めており、今まさに旬の「ウェルビーイング/健康」トピックとなっている。
シンポジウムの司会進行役は元TBSアナウンサーの安東弘樹。プレコン応援団として、インフルエンサーのゆうこす(菅本裕子)とミュージシャンのたなか夫妻、俳優の岡田香菜、そしてお笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇とシュウペイが登壇した。
最初は、こども家庭庁の取り組み“プレコンセプションケア推進5か年計画と『プレコンサポーター』”について、こども家庭庁 成育局 母子保健課 課長・田中彰子氏が解説を行った。
「なぜプレコンセプションケアが必要なのか。性別を問わず、性や健康に関する情報を知らないために後悔することのないよう、妊娠や出産などを含めた、正しい知識を持っておくことが必要だからです。
プレコンは世界的に提唱された概念で、2006年にCDC(米国疾病管理予防センター)が『女性の健康に対する一連の介入』として位置づけました。2012年、WHO(世界保健機関)では『妊娠前の女性とカップルに医学的、行動学的、社会的な保険介入を行うこと』と定義されています。
いま、こども家庭庁では、性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠や出産を含めたライフデザイン、将来の健康を考えて健康管理を行う概念として普及を進めています」。
田中氏はこのようにプレコンがなぜ必要なのか、そして現在どのような取り組みを進めているのかを説明した。
さらに田中氏は、2024年12月に東京のある大学で実施したアンケート結果を示しながら、プレコンがまだほとんど知られていない現状や、学生が性や妊娠に関して学ぶ機会がもっと多い方がいいと考えていることなどを紹介。社会人や若手社員の声(「生理痛が重いけれど言い出せない」「不妊治療は月に5、6回の通院が必要なので上司に言いづらい」など)の例も挙げて、企業の中で応援できる気運を作っていくことの必要性も伝えた。
このほか、不妊の原因の半数が男性にあることがあまり知られていない点や、不妊治療と仕事の両立が難しいケースが多いといった現状にも触れつつ、「プレコンセプションケア推進5か年計画」の取り組みを解説。「性や健康に関する正しい知識の普及と情報提供に向けては、その担い手となるプレコンサポーターの育成(目標5万人)を進めています。あわせて、性や健康について一般的な相談ができる窓口の認知向上にも取り組んでおり、こちらは認知度100%を目標としています。さらに全国の医療機関などに専門相談窓口も展開していきます」と話した。
プレコンの普及啓発のため、2025年9月にはWebサイト「はじめよう プレコンセプションケア」を開設。若い世代を含め、幅広い人達を対象にプレコンの概念をわかりやすく伝えるため、記事や漫画、Q&A、ショートドラマなどのコンテンツを順次拡充していることも伝えた。このほか、「メンズプレコン検定」を3月6日にリリースし、こども家庭庁のサイト上で公開していることも説明した。
続いて、「知ることが、選択肢を広げる 若い世代のためのプレコンセプションケア」と題し、北海道大学大学院 医学硏究院 社会医学分野 公衆衛生学教室 准教授の前田恵理氏を講師に、プレコン応援団のメンバーが講義を受けるコーナーが展開された。
前田氏は、プレコンのキーワードとして、「女性:ダイエット志向」「男性:精子力」を挙げて解説。若い女性に“痩せ型”が多く、貧血や月経の異常、骨密度の低下などが報告されており、痩せは将来の健康への影響が大きいと説明した。男性については“精子”の濃度や総精子数が40年間で半減していることをグラフで示した。
精子力との関連が報告されている要因として、「たばこ」「飲酒量が多い」「年齢」「肥満や生活習慣病」「偏った食生活」「運動不足・長時間の座位」「サウナ・長風呂などの温熱」「睡眠不足」などの項目がスクリーンに映し出されると、シュウペイは「結構やってますね、僕」と不安そうな声を上げた。「座りっぱなしはよくない」と言われて、椅子に座っていた松陰寺が即座に立ち上がり、「男子、立って!」と会場に呼びかける場面もあった。
前田氏は将来のためにも、今の健康を保つためにも、「自分の体、性や生殖について、誰もが十分な情報を得られ、自分の望むものを選んで決められること、そのために必要な医療やケアを受けられること」といった“セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ”についても詳しく解説。あわせて、国立成育医療硏究センターが作成した「プレコンセプションケア・チェックシート」を紹介し、プレコンのために自分ができることを知るきっかけとして活用するよう勧め、講義を締めくくった。
次は、「未来の“あたりまえ”をつくるのは誰?自治体・企業・教育機関と考えるプレコンの広げ方」をテーマにパネルディスカッションが行われた。
パネリストとして登壇したのは、京都府 健康福祉部 こども・子育て総合支援部 参事の河本倫子氏、神山まるごと高専 教学マネジメント室長の齋藤亮次氏、株式会社浅野製版所 事業開発部 部長の新佐絵吏氏の3名。前のコーナーに引き続き、前田氏がモデレーターを務めた。
河本氏は、京都府の取り組みとして、まずは「妊娠率と年齢との関係や避妊方法といった妊娠に関する科学的な知識を身につける機会を提供する」「若年期から自身のライフデザインを考える機会を提供する」「婦人科・泌尿器科への受診への心理的ハードルを下げる」「相手の意思を尊重し、良好な人間関係を構築するSRHR(性と生殖に関する健康と権利)の考え方を普及する」という4つの視点を掲げていることを提示。その上で幅広い人たちを対象にした「集団アプローチ」および、性や妊娠、不妊治療などに関する悩みを抱える人を対象にした「個別アプローチ」を車の両輪として実施していることを説明した。
新佐氏は中小企業の立場から自社の取り組みを紹介。「15年前は長時間労働による体調不良を理由に、社員が30歳を前にほぼ退職してしまう状況でした」と振り返る。そこで男女関係なく働き続けられる組織の土台づくりを進め、健康やライフイベントについてしっかり学び、きちんと話せる職場を目指して全員で健康について学ぶ「健康研修」を実施。女性の健康プロジェクトによる「定期ミーティング」も開催していることを報告した。
また最近では、全社員でこども家庭庁のプレコンサポーター養成講座にも挑戦し、2026年2月上旬には全社員が修了証を取得したという。こうした取り組みにより、社員の平均年齢も上がったと報告した。
齋藤氏は「モノをつくる力で、コトを起こす人を育てる」をモットーに、テクノロジー、デザイン、アントレプレナーシップ(起業家精神)を大きな軸として新しい教育の形に挑戦している、自身が勤務する高等専門学校での取り組みを発表した。斎藤氏は、成育医療センターのプレコンチェックリストを題材に、「10代による10代のためのプレコンセプションケアをデザインしよう」というテーマで授業を実施。10代にはまだ縁遠いと感じられるようなプレコンというテーマを、どうすれば自分たち世代に自分事化させることができるか?という授業の課題に対し、「学生からはアプリや人生ゲームなどを使った作品が出てきました。そこには、自然にプレコンの知識を学べたり、ゲームをしている間に自然にライフプランについて考えられるような工夫がありました」と紹介。授業を受けた学生たちからは、「将来の選択を自由にできる状態は“偶然”ではなく、正しい知識や準備によってつくられるようになるのだという新しい価値観を持つようになった」といった感想が聞かれたことも報告した。
この他、「プレコンと向き合った時に感じた壁や困難」「プレコンを普及させるための教育機関や企業、自治体への要望」の2テーマで、パネルディスカッションも行われた。
新佐氏は、妊娠や出産でやめてしまうリスクがあるので、企業がプレコンを扱うのは無理、と思っていた自分の偏見が一番の壁だったと話し、実際には、皆で知識を学ぶと、体調や妊娠などの話題も話しやすくなり、子育てしながら働く人も増えるなど、職場にいい空気が生まれていることを紹介。プレコンを学んだ若者が増える今後は、プレコン情報に追い付いていない企業と若者の間にギャップが生まれないよう、自治体から企業への働きかけをしてほしいといった要望も。斎藤氏からは、プレコンの普及に当たっては、実施した授業を通して、若者を巻き込むには主体性や当事者意識をもてるようにすることが大切、といった注文があった。
また、河本氏は、「プレコンは未知のものだから、目をそらせたり、否定したくなるけれど、これまで知らないことだからこそ、皆で話し合って合意形成をしてゆきたい。目指すのは“子供の幸せ”というところは同じ」と教育現場ヘメッセージを送った。
休憩を挟み、最後はプレコン応援団のメンバーによるトークセッション「参加者と考える『はじめの一歩』#いまを進めよう」が展開された。
シュウペイはここまでを振り返り、「学ぶこともそうですけど、知らなかったことばかりでした。38年間生きてきましたけど、20代とか早い時に知っておきたかったことをたくさん学べました。友達に一斉にメッセージを送りたいと思います」とコメント。
松陰寺も「僕ももっと先に知っていたらよかったなと、袖で見ていて思いました。だからこそ僕は、この言葉を使いたい。『時を戻そう』…いや、戻す必要はない。なぜなら今日知ることができたから。だから『いまを進めよう』」と。本シンポジウムのキャッチコピーを決めポーズとともに披露した。
プレコンについてどう感じたのかを問われると、松陰寺は「知らなかったことがたくさんありました。でも今知ったことで自分の子どもや誰かに伝えることができる。非常に貴重な時間でした」と真面目に答え、シュウペイが「ここでキャラがブレるんだ」と突っ込み、会場を笑わせた。
岡田は「プレコンは自分の将来の健康を考えるうえでも重要な取り組みだと感じています。自分で調べただけでは出会えていない知識も多く、正しい情報を得られることの大切さを実感しました」とコメント。
1歳の子どもがいるゆうこす&たなか夫妻は、プレコンという言葉を知る前から同様の取り組みをしていたことを明かし、「自分たちがやってきたことに名前が付いて安心した」と語った。
その他、女性のダイエット志向や男性の精子力話題にも触れる中、松陰寺は「話しにくいという先入観を取っ払っていきたい」と宣言した。
最後に岡田は「今日のシンポジウムを通して、心と体が未来につながっていくことを感じました。もっと大切にしていきたいと思います」と述べ、ゆうこすは「プレコンを通して夫との絆が深まりました。お互いをより思い合えるようになったので、インフルエンサーとしておすすめしたいです」と語った。たなかも「ファンの方には年下が多いので、プレコンのことを広めていきたいです」と続いた。
シュウペイは「プレコンって聞いた時、合コンの進化系なのかなって思いました(笑)。でも、知ると全然違う。言葉を知ってもらうだけでも変わると思うし、自分も一緒に学べてよかったです」と話した。松陰寺は「知らないことを知ることができた。これは大きな一歩だと思う。妻ともプレコンの話をしたい」とコメント。そして、バラエティ番組で、ひな壇に座ってる際には「MCに振られないのに立ちあがろうと思います」と語り、決めポーズでイベントを締めくくった。
イベント終了後、取材に応じた、ぺこぱの2人。シュウペイは「この仕事を受けるまでプレコンという言葉も知らなかったけれど、学んでみると本当にためになる内容でした。遅いわけじゃないけど、もうちょっと早く知りたかったという気持ちはありますね」とコメント。松陰寺も「僕らだけじゃなく、若い世代に僕たちがどう伝えていくかも大事だと思いました。『時を戻そう』って結構ネガティブなんですよ。なぜかというと(時は)戻らないので。『いまを進めよう』は非常にいいキャッチフレーズだなと思うので、使っていこうかなと思ってます(笑)」と改めて感想を語った。
学校や企業、自治体の取り組みについては、松陰寺が「急速に進んでるんだなって思いました。こういう活動はもっと多くの人に知ってほしい」と話した。
また性に関する意識についてシュウペイは「中学生の頃は女性の友達が生理になった時に、“生理”という言葉が卑猥な言葉に思えたというか、言っちゃいけないこと、触れちゃいけないことみたいな気持ちがありました。プレコンを通して今の若い子たちはそういう意識も違ってくると思いますし、体に関しての正しい知識を知っておくのは大切だなと思いました」と語った。「バラエティ番組といっても真面目な番組で、女性の生理の痛みを体験できる装置を使ってみたことがある。それを経験して、女性に寄り添わないといけないなという気持ちになったので、子どもの頃から恥ずかしいと思ったりせずに、生命に関わることなので知ってもらいたいですし、学んでほしいというふうに思います」と自身の想いを伝えた。
「精子力」という言葉については、松陰寺が「そういう話題って、どうしても発言しづらかったり、クローズな感じがあると思うんです。でも、だからこそ、どんどんオープンにしていきたい。今はコンプライアンスの関係で発言が難しい場面もありますけど、こっちの扉はどんどん開けていっていいと思うんです。」と語った。するとシュウペイから「松陰寺さん風に言ったら、ちょっと柔らかくなるかも知れないね」と振られ、松陰寺は「精子力!」と決めポーズ付きで表現。「お昼のバラエティでもいけますかね? 非常に大事な言葉ですから」とコメントした。
会場内には、本シンポジウムに賛同する企業・団体として「順天堂大学 SIPマイウェルボディ協議会」「住友生命保険相互会社」「株式会社Vital Spark」「株式会社カネカ」「株式会社Smart Nurse」「大塚製薬株式会社」「株式会社ファミワン」「公益社団法人日本助産師会」が、ブース展示を行い、それぞれのプレコンへの取り組みを来場者に分かりやすく紹介していた。
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『プレコンシンポジウム 2026 #いまを進めよう』
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「#いまを進めよう」ぺこぱ、ゆうこす・たなか夫妻らが、プレコンシンポジウム2026に登場。
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