福井市立殿下小で行われた卒業式に臨む、唯一の児童で卒業生の松平瑞也さん(中央)=10日午前

 福井市の山あいにある市立殿下小で10日、卒業式があり、唯一の児童だった松平瑞也さん(12)が卒業した。在校生はいなくなり、同校は今月末で休校。市によると、現時点で再開の見込みは立っておらず、前身の教場を含めて153年の歴史に区切りをつける。

 午前9時、両親や地区の住民が拍手して見守る中、松平さんは式場の体育館に入場。担任の先生に名前を呼ばれ「はい」と元気よく返事し、卒業証書を受け取った。

 代継香苗校長は「困難や挫折を感じたときは学校で学んだことを思い出して」と式辞を送った。松平さんは「ひとりぼっちで寂しいと感じることもあったが、自信や成長につながった」と答辞。住民らのアーチをくぐって見送られた。