記者会見するアンドレ・コレアドラゴ氏=6日午前、東京都港区のブラジル大使館

 昨年ブラジルで開かれた国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)で議長を務めた同国のアンドレ・コレアドラゴ氏が6日、東京都内で記者会見し、COP30では合意できなかった化石燃料からの脱却に向けた「工程表」の策定に改めて意欲を示した。11月にトルコで開かれる次回の締約国会議までに、課題や具体策をまとめた案を各国に提示する考え。

 コレアドラゴ氏は、この工程表が何を意味するのか各国の解釈は異なっており「全員が納得する形を作るのは非常に難しい」と強調。現時点では(1)課題(2)解決策(3)結論と方向性の提示―の三つの構成にする方針だと説明した。早ければ9月の国連総会までに示す。

 多くの国が脱化石燃料に踏み出せないのは「どうすればよいのか分からないため」だとし、各国や非政府組織(NGO)、シンクタンク、国際機関などの情報に基づいて方向性を示すという。

 脱化石燃料の工程表はブラジルのルラ大統領がCOP30で提案し80カ国以上が賛同したが、200近い参加国の全会一致が必要な合意文書には盛り込まれなかった。