盛岡市中心部の河川敷を移動するツキノワグマ=2025年10月

 2026年度の都道府県当初予算案では、31都道府県がクマ被害対策に向けた新規事業や、既存事業の拡充を盛り込んだ。環境省によると、25年4~12月のクマによる人的被害は、記録を確認できる06年度以降最多。捕獲に対応できる人材確保や育成、実態調査に乗り出す自治体が目立った。

 クマ被害対策の新規事業や事業の拡充、継続があるかを47都道府県に尋ね、北海道、新潟など7道県が「新規事業と拡充する事業がある」と回答。9府県は「新規事業がある」、15都府県は「新規事業はないが拡充する事業がある」とした。

 岩手や山形などは、狩猟免許を持つ公務員「ガバメントハンター」を配置したり、育成したりする市町村に費用を補助する。

 群馬の山本一太県知事は昨秋、担い手確保に向けた機運を高めるために、自ら狩猟免許を取得する意向を表明。以降、受験希望者が大幅に増えたため、受験者の枠を増やす。担当者は「担い手の入り口を広げつつ、ベテラン向けの研修も実施していきたい」と話す。