北海道・知床半島沖で2022年4月、乗客乗員計26人全員が死亡、行方不明となった観光船沈没事故で、業務上過失致死罪に問われた運航会社社長桂田精一被告(62)の第10回公判が4日、釧路地裁(水越壮夫裁判長)で開かれ、被害者家族6人による被告人質問が行われた。兄の伊藤嘉通さん=当時(51)=を亡くした男性から「出航中止の義務と権限があったのでは」と問われ、被告は「責任は私にあります」と述べた。
男性が「あなたの判断が違えば家族は生きていたのではないか」と聞くと、桂田被告は「そうかもしれない」と回答。被害者家族への説明が十分かとの問いかけには、言葉に詰まりながら「(家族に)直接会えておらず、十分だとは思っていない」と弁明した。
息子を亡くした千葉県の男性は「苦しくて、恐怖で絶望の中、命を落とした情景を想像したことがあるか」と訴えた。息子が乗船中手にしていたデジタルカメラが奇跡的に見つかり、事故当日の写真が残されていたと説明。報道などで写真を見たという桂田被告に感想を尋ねると、被告は消え入りそうな声で「心が痛くなった」と答えた。
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