東日本宇佐美へ家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=4日午前9時55分ごろ、東京都文京区

 石油販売会社8社が東京都内の運送業者に向けた軽油の販売価格を取り決めるカルテルを結んでいた疑いがあるとして、東京地検特捜部は4日、独禁法違反(不当な取引制限)容疑で、関係先を家宅捜索した。特捜部は営業担当者らから事情を聴くほか、押収資料を分析して解明を進める。

 8社を巡っては、公正取引委員会が昨年9月、国民生活に広く影響する重大事案として「犯則調査権限」を行使し、刑事告発を視野に強制調査していた。

 関係者によると、8社はキタセキ(宮城県)、東日本宇佐美(東京都)、太陽鉱油(同)、共栄石油(同)、ENEOSウイング(名古屋市)、エネクスフリート(大阪市)、吉田石油店(香川県)、新出光(福岡市)。

 8社は担当者の会合などを通じ、都内に事業所がある運送業者や建設業者に法人契約で販売していた軽油の価格を調整した疑いがある。

 関係者によると、8社の営業担当者らが月1回程度の会合を継続。特捜部は、会合などを通じて長期間にわたり値上げや価格維持を図った可能性があるとみて詳しく調べている。