1930年に建てられた岐阜県多治見市の「多治見修道院」が老朽化し、市などでつくる実行委員会が保存の可能性を検討するため、耐震調査費用の寄付を募っている。実行委関係者は「地域のシンボルをなんとか残したい」と話す。寄付は実行委のウェブサイトなどで受け付ける。
多治見修道院は木造で地上3階、地下1階。カトリック神言修道会の神父らによって建設された。宣教師の生活や修練の場として使われ、地下でワインが醸造されていた時期もあった。朱色屋根の建物の周囲にはブドウ畑が広がり、市民に長年、花見や収穫したブドウで造ったオリジナルワインを楽しむ「ワインフェスタ」の会場などとして親しまれてきた。
所有者は2022年3月、保存は困難とみて32年までに建物を解体する方針を示した。市民の惜しむ声を受けて立ち上がった実行委は、保存に向けた耐震調査実施のため、5千万円程度が必要と試算。昨年7月から寄付を募ってきた。
今年1月までに全国から集まった寄付は約3千万円を超え、お年玉を寄せた地元の小学生もいたという。
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