小林製薬のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」

 小林製薬(大阪市)の紅こうじサプリメントによる健康被害問題を巡り、東京科学大は2日、問題になったロットの「紅麹コレステヘルプ」により腎障害が発生することをマウスで実証したと発表した。

 人の腎臓の細胞や、腎臓の尿細管を再現した人工臓器(オルガノイド)では、原因物質の「プベルル酸」によって、細胞内のミトコンドリアの機能が低下したことが要因とみられる細胞死が起きていた。

 研究では、腎障害と診断された男性からこのロットのサプリを入手。マウスに投与し、腎障害が起きることを確認した。プベルル酸を直接注射した場合と同じ症状だった。

 チームは、健康被害問題の原因解明において「重要な科学的根拠を与える」としている。論文は国際専門誌に掲載された。

 2024年3月、小林製薬がサプリを摂取した人に腎疾患などが発生したと発表。厚生労働省は、プベルル酸が原因物質だとし、製造工場で青カビが混入し、産生されたとしていた。