熊本大などの研究グループは20日、北海道むかわ町の約8千万年前の地層から、ごく小さな甲殻類「介形虫」の新種の化石6種を発掘したと発表した。恐竜が繁栄した中生代(約2億5千万年前~6600万年前)に、西太平洋の海だった部分で介形虫が見つかるのは初めて。当時の海は植物プランクトンが多く、環境が豊かだったことが裏付けられた。
研究グループによると、見つかった6種は大きさ約0・5~0・9ミリで、殻の形から新種と判明した。海底に生息し、深い場所になるにつれ目が小さくなる介形虫の特徴などから、当時の海は水深150メートルほどと推測した。
他地域の介形虫と6種を比べ、北海道の一帯は大河川によってほかの地域と隔絶されたことで固有種が多く、新種の発見につながったという。
研究は、新種の恐竜「カムイサウルス」を所蔵するむかわ町穂別博物館と共同で実施。熊本大の田中源吾准教授(古生物学)は同町で記者会見を開き「新種の魚の化石も今後見つかる可能性が十分ある」と期待した。
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