昨年を彩った大阪・関西万博の会場に、費用の全額を個人寄付で賄った展示があった。東ゲートを抜けてすぐ右側に置かれた、地球儀形の食糧生産装置「アクアポニックス」。資金難を明かした研究者の支援を事業家が即決、3億円を拠出した。「あれを見て研究者になってくれたら」。子どもたちの未来を願う思いがつながり、装置は大学に移設される。
魚介類の養殖「アクアカルチャー」と水耕栽培「ハイドロポニックス」を組み合わせた装置。淡水、汽水、海水の水槽でそれぞれ魚を飼い、くみ上げた水を浄化・循環してトマトや食用花を育てた。大阪府立大名誉教授の増田昇さんは「研究が進めば月面でも生産できる」とアピールする。
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