尹錫悦被告

 【ソウル共同】韓国のソウル中央地裁は19日、2024年12月に「非常戒厳」を宣言し、内乱首謀罪に問われた前大統領、尹錫悦被告(65)に無期懲役の判決を言い渡した。求刑は死刑だったが、回避した。尹被告は「戒厳令は大統領権限の行使で内乱ではない」として起訴内容を全面的に否認しており、控訴するとみられる。

 戒厳令は1987年の民主化以降では初めてで、国会に軍が突入する姿は国民に大きな衝撃を与えた。特別検察官は極刑を求めたが、法曹界では、韓国が「事実上の死刑廃止国」とされている点を踏まえ、無期懲役を予想する声も出ていた。

 大統領経験者が無期懲役判決を受けるのは全斗煥氏に続き2例目。全氏は80年の光州事件などを巡って反乱・内乱罪などに問われ、96年に一審で死刑となったが、二審で無期懲役となり、後に恩赦で釈放された。

 この日の公判では尹被告のほか、戒厳令に関与したとされる前国防相の金龍顕被告や前警察庁長官の趙志浩被告ら7人の判決も言い渡される。求刑は金被告が無期懲役、趙被告が懲役20年。