先日、宇都宮市のベトナム料理店で食事をする機会があった。20席ほどの小さな店内。20代の男性が注文を取り、料理を運ぶ。

 丁寧な日本語で母国の料理について一生懸命説明してくれるので、つい会話が弾んだ。名前はグエンさん。日本が好きで留学し、日本で起業を目指しているという。テーブルに座る私の目の前で話をする彼の目は、本当にきらきらしていて、ひたむきに楽しそうに働く姿が強く印象に残った。

 今、「働き方改革」が叫ばれている。人口減少に伴い労働力が減る。人材確保のためには誰もが働きやすい職場づくりが求められる。

 だが現実は言うほど簡単ではない。人手不足にあえぐ県内の流通会社社長からはこんな声が届く。「採用しても、ささいな事ですぐにやめてしまう若者が多い。働き方改革の前に、働くことに対するマインドをどう引き上げるのかが先」

 働き方は企業だけの問題だろうか。グエンさんの姿に学ぶべきことは多い。