「世界中の人と自由に会話ができたら−」

 総務省が2020年の東京五輪・パラリンピックを見据えて開発した多言語音声翻訳アプリ「ボイストラ」を取材したときのことだ。言葉の壁を乗り越えたいという“人類の夢”に一歩近づいた気がした。

 昨年11月、栃木市内の観光関係者向けにボイストラの使い方講座が開かれた。アプリを起動させ、31言語の中から翻訳したい言語を選んでスマートフォンに話し掛ける。翻訳された言語は文字と音声で確認でき、参加者たちは「グーグルの翻訳機能よりも正確」と評価していた。

 観光以外の用途にも注目したい。20年前に米国から日本に移住した自分の両親は日本語が話せない。病院や市役所などで疑問点を解消できない姿をずっと見てきた。今後ボイストラが社会のさまざまな場面で使用され、誰もが安心してコミュニケーションの取れる時代になっていくことを期待してやまない。