どれほどの“重み”なのだろう。この先の将来、「国のカタチ」を左右する一票を投じることがあるかもしれない。憲法改正の「国民投票」のことだ。

 衆院選を経て、改憲論議が活発になり始めた。

 国会での審議、改憲の発議を経ると、その先に待つのが国民投票。改憲の承認には投票総数の過半数の賛成が必要で、国民の意見が改憲の成否に直結する。

 「憲法なんてとっつきにくい」。そんな声が聞こえてきそうだ。だが、いつか投じるかもしれない一票に向け「国のカタチ」を考えていく大切な機会になる。

 学生時代のこと。酒の席での先輩の話を思い出す。

 「極端な話だが、もしも知らぬ間に徴兵制が導入されていたらどうする?」

 「戦場には行きたくない」。そう答えると、「ならば日々の政治に関心を持て」と赤ら顔で話してくれた。

 とっつきにくい憲法とどう向き合うか。担当になって間もない記者も国民も、まだまだこれから。秋の夜長、条文を眺めてみるのも悪くない。まずは前文から。