「鬼龍院花子の生涯」「一絃の琴」などで知られる作家宮尾登美子さん(1926~2014年)が文壇で広く認められる前に書いた未発表の短編が見つかっていたことが、16日分かった。借金返済に追われる夫婦が描かれ、担当編集者は「自身の経験を投影した宮尾文学の原点と言える作品」と指摘。20日発売の小説誌「オール読物」3・4月号に掲載される。
見つかったのは「貧乏感懐」と題した400字詰め原稿用紙約70枚の作品。貧乏になっても金銭感覚を変えられない女性と新聞記者の夫の日々を戯画的に描写している。宮尾さんが当初用いていた「前田とみ子」名義で、1960年代後半に書かれたとみられるという。
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