今春以降、二社一寺周辺で思いがけない渋滞に巻き込まれ、困惑することが多くなった。主因は日光東照宮・陽明門の修理完成。新装した国宝の求心力の高さを肌で感じている。

 世界遺産エリアから約2キロ離れた日光支局前では、渋滞が夕方まで続いたことも。「鹿沼から5時間ほどかかった」とコンビニ店員にこぼす人もいたほどだ。

 車列は二社一寺の各駐車場を先頭に細長く伸びる。「ウナギの寝床」と呼ばれる日光地区の地形がネックとなり、抜本的な解決は難しい。混雑日が「1年間で10日ほど」(日光市)に集中することも背景にある。

 混雑緩和の一助となる試みが、門前町商店街で浮上している。土産物を買うことで近隣の市営駐車場を無料にする考えで、「買い物は参拝のついで」という意識が強い商店街ではこれまで企画されてこなかった。

 ありふれたサービスだが、町全体の求心力を高める大きな一歩だと思う。混雑するエリアや時期の分散にもつなげ、より多くリピーターをつかんでほしい。