ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相(当時)=2024年5月、キーウ

 【キーウ共同】ウクライナメディアは15日、国営原子力企業エネルゴアトムを巡る巨額汚職事件に関し、関与が疑われていたハルシチェンコ元エネルギー相を国家汚職対策局(NABU)などが拘束したと報じた。列車で出国を試みていたという。欧州連合(EU)加盟を目指すウクライナにとって汚職撲滅は重要課題の一つ。

 エネルゴアトムについては、工事発注に絡むキックバックで約1億ドル(約152億円)が不正に流出し、一部が政権関係者に渡ったとみられている。NABUは2025年11月、ハルシチェンコ氏の自宅を家宅捜索したと伝えられた。

 関与が指摘された事実上の政権ナンバー2だったイエルマーク大統領府長官が解任されるなど、疑惑はゼレンスキー政権への打撃となっている。巨額のウクライナ支援を続ける欧州側は加盟に向けて「法の支配や透明性」を要求しており、ウクライナ当局は取り締まり強化を迫られている。

 欧州メディアによると、米国とウクライナが策定しているロシアとの和平案には、27年のEU加盟が盛り込まれている。