東京・銀座(中央区)の名物の一つに1970年から始まった歩行者天国がある。新型コロナウイルス禍で一時中止されたものの、今も土、日曜と祝日の中央通りで約1キロにわたって続く。半世紀たっても変わらず「銀ぶら」を楽しむ人でにぎわう通りを、銀座8丁目交差点から歩いた。
歩行者天国は排ガス汚染から人々を守る目的で始まった。車道を安心して歩ける独特の解放感に胸が躍る。当時の新聞を読むと見出しは「車が来ないってステキだな」とあった。思わず、納得してしまう。今、その通りを歩くのはインバウンド(訪日客)が多く、外国人カップルが通りの中央で自撮りをしていた。
銀ぶらがてら文房具専門店「伊東屋」に立ち寄った。2015年に本店ビルを建て替えた際、買う場所から「過ごす場所」へとコンセプトを転換した。店を訪ねたからこそ楽しめる仕掛けが随所にある。2階の一角「ライト&ポスト」では、買ったばかりのカードや便箋に書いて投函もできる。ガラス越しに通りを見てしたためれば、ひと味違う手紙になりそうだ。
同ビル11階には近未来的な野菜工場「ファーム」があった。働く人を応援しようとレストランでサラダを提供することを思い付き、発光ダイオード(LED)による水耕栽培でフリルレタスを育てている。
銀座で「相撲が見られる」と聞き、1月にオープンしたインバウンド向けの施設「THE SUMO LIVE RESTAURANT 日楽座」を訪ねた。力士の技や稽古について英語で解説する。食事をしながら間近で見られる取組のショーは迫力満点だ。
東京・両国の国技館で大相撲の本場所が開かれているのは年間で45日間に限られる。「場所中でなくても相撲を見たいと希望する声に応えました」と担当者は話す。引退力士のセカンドキャリアの場としても活用するそうだ。
【ちなミニ】伊東屋11階で収穫したレタスは12階のカフェ「スティロ」のサラダなどで味わえる。
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