アイスホッケー男子の米国―デンマーク戦の会場で、グリーンランドの旗を掲げる観客。「ICE OUT」と書かれていた=14日、イタリア・ミラノ(共同)

 試合を終え、健闘をたたえ合うアイスホッケー男子の米国とデンマークの選手たち=14日、イタリア・ミラノ(共同)

 アイスホッケー男子の米国―デンマーク戦の会場で、グリーンランドの旗を掲げる観客。「ICE OUT」と書かれていた=14日、イタリア・ミラノ(共同)  試合を終え、健闘をたたえ合うアイスホッケー男子の米国とデンマークの選手たち=14日、イタリア・ミラノ(共同)

 【ミラノ共同】トランプ米大統領がデンマーク自治領グリーンランドの領有に意欲を示して関係が緊張する米国とデンマークが14日、五輪のアイスホッケー男子で激突した。「米国は出て行け」。客席にはグリーンランドの旗やプラカードが掲げられ、政治的対立の影がちらついた。

 「『米国の51番目の州』にはさせない」。デンマークのユニホームを着たピアさんは試合前、「グリーンランドのために闘うぞ」と気勢を上げた。

 “グリーンランド・ダービー”と呼ばれた注目の一戦。客席はほぼ満員で、数で優勢の米国ファンが野太い「USA」コールを響かせた。

 デンマークが先制すると、赤と白のグリーンランドの大きな旗が客席に広げられた。掲げたのはドイツから来たという2人で「連帯を示したかった」と語った。米国の星条旗が至る所にはためく中、AP通信によると、2人は会場スタッフから「攻撃的な米国ファンもいるから」と、旗の掲示は控えるよう言われたという。

 試合は米国が6―3で勝利。終了後の取材では選手らにグリーンランドを巡る質問が相次いだ。