日本人類学会と日本文化人類学会、日本考古学協会は15日、札幌市で開かれた北海道アイヌ協会の会員研修会に登壇し、過去のアイヌ民族の遺骨や副葬品の収集が「適切な手続きを欠いていた」と謝罪する昨年12月発表の各団体の声明について、対面で初めて説明した。参加者からは「なぜ盗んでまで遺骨を研究したのか」などと、過去の行為の不当性をあらためて問う声が上がった。
研修会にはアイヌ協会の会員約90人が参加。登壇した日本考古学協会の石川日出志会長は「過去の研究過程において重大な問題があったことを歴史的な事実として認め、きちんとおわびする必要があると考え、声明を発出した」と述べた。
3団体は昨年12月、アイヌ民族へのヘイトスピーチを批判する声明も出している。石川会長は、北海道の歴史区分で「アイヌ文化期」が13世紀から始まることを根拠に、アイヌが先住民族ではないと主張する例などを挙げ「学会の見解と全く異なる。学術成果の一部分を切り取ってヘイトの言説の中に組み込むことは容認できない」と語った。
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