ウクライナ選手の失格問題について説明するスポーツ仲裁裁判所(CAS)のマシュー・リーブ事務総長=13日、ミラノ(ゲッティ=共同)

 戦死した母国のアスリートたちの顔が描かれたスケルトン男子ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチのヘルメット=12日、イタリア・コルティナダンペッツォ(共同)

 ウクライナ選手の失格問題について説明するスポーツ仲裁裁判所(CAS)のマシュー・リーブ事務総長=13日、ミラノ(ゲッティ=共同)  戦死した母国のアスリートたちの顔が描かれたスケルトン男子ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチのヘルメット=12日、イタリア・コルティナダンペッツォ(共同)

 【ミラノ共同】ミラノ・コルティナ冬季五輪のスケルトン男子ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチ(27)は12日、戦死者が描かれたヘルメットを着用しようとして失格とされた処分の取り消しを求め、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した。CASは13日、ミラノでヘラスケビッチから聞き取りをした上で訴えを棄却した。

 CASによると、ヘラスケビッチは国際オリンピック委員会(IOC)が失格としたのは過剰な反応だとして「取り返しのつかない損害を生む」と主張。聞き取り後、取材に応じ「IOCの大きな過ちだ」と改めて批判した。

 CASは五輪期間中の係争を処理するために臨時事務所をミラノに開設。訴えが起こされてから丸1日ほどで裁定を下した。

 IOCは、ロシアの攻撃で命を落とした母国のアスリートたちの顔を描いたヘルメットを着用して競技することが、選手の表現に関するガイドラインに抵触すると判断した。ヘラスケビッチは12日の会見で「表現が何を意味するのか、よく分からない。笑うことだって表現だ」と述べ「解釈の余地が大き過ぎる」と指摘した。