北海道千歳市のラピダスの工場=2025年3月

 次世代半導体の国産化を目指すラピダスの本格的な生産開始が2028年度となる見通しであることが10日分かった。計画通り27年度後半に回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の製品の量産に入り、約1年で4倍程度の増産体制を構築する想定だ。実現には高い歩留まり(良品率)や顧客の確保が課題となる。

 ラピダスは北海道千歳市の工場で、回路を形成したウエハーと呼ばれる基板を製造する。27年度後半の量産時点では月産6千枚程度を計画しており、1年ほどかけて約2万5千枚に増やすもようだ。工場ではチップを切り出してパッケージに収めるといった「後工程」も担う。

 最先端半導体の生産は200以上の製造装置の立ち上げ作業と並行し、高度な制御で歩留まりを向上させていくことが最難関とされる。性能と生産コストに直結するからだ。受託生産企業のラピダスは、工場の稼働率の維持に向け顧客企業から安定的に受注を得る必要がある。

 ラピダスが経済産業省に提出した事業計画によると、27年度後半に2ナノメートルの量産を開始。