東京高裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関

 2018年に死刑が執行されたオウム真理教松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=の次女が国に遺骨や遺髪の引き渡しを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は5日、引き渡しを命じた一審東京地裁判決を支持し、国側の控訴を棄却した。鹿子木康裁判長は次女の請求を「権利乱用とは言えない」と述べた。

 元死刑囚の遺骨などは帰属先が遺族間で争われた別の裁判の結果、21年7月に最高裁で次女と確定。だが保管する国側との引き渡しに向けた交渉が進まず、次女が22年10月、今回の訴訟を起こした。

 24年3月の一審判決は、国側が遺骨などについて「法令の根拠なく次女への引き渡しを拒んでいる」と判断した。