【モスクワ、ワシントン共同】米国とロシアの間に残る最後の核軍縮条約、新戦略兵器削減条約(新START)がロシアで5日、期限切れの日を迎えた。米ロは世界の核兵器の約9割を保有しており、同条約で配備する戦略核弾頭数に上限を設けるなどして相互に規制してきた。失効により、急速に核戦力増強を進める中国なども加えた「制限なき軍拡競争時代」に突入する懸念が高まる。

 新STARTの枠組みを維持するには後継条約を新たに結ぶ必要があるが、トランプ米大統領は中国も加えるべきだと主張。ロシアのプーチン大統領は昨年9月、失効後1年間は条約内容を順守する用意があると表明し、米国に事実上の1年延長を提案していたが、ロシア側によると、米国から回答はなかった。

 ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)は4日夜、期限を迎えるに際し「1972年以降で初めて米ロ間に戦略核兵器を制限する条約がなくなり、全ては過去のものとなった」とX(旧ツイッター)に投稿した。