2026年のトップ50ブランド価値は2年で27%増 総額2,860億ドルに成長
2026年2月3日
合同会社カンター・ジャパン
~トヨタは2026年もトップを維持、ユニクロが4位から3位へ浮上、アシックスが310%増の成長率でトップに~
世界をリードするマーケティングデータ&アナリティクス企業であるカンター(KANTAR 本社英国、ロンドン)は、2026年2月3日(9:00 JST)、2年ぶりに消費者意識と財務実績に基づく世界でも権威あるブランドランキング「Kantar BrandZ 2026日本ブランドランキングトップ50」を発表しました。
最新レポートとなるKantar BrandZ 2026 日本ブランドランキングの50ブランドは、過去2年間で27%成長、その総額は2,860億ドルに達しました。これは2024年比で約605億ドルの増加となり、円安やインフレ高進、国際情勢の不透明感といったマクロ経済環境の逆風が続く状況下において日本ブランドは力強い成長を遂げていることを示しています。
特に海外の市場で躍進したブランドが成長を牽引し、50 ブランド中 21 社が海外貢献率 50%超 、これらの海外貢献率の合計は ブランド総価値の 64% を占めています。任天堂、ユニクロ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)など、メディア・エンターテインメント、アパレル、金融サービス企業はこの追い風を最大限に活かしているもものであり、グローバル市場におけるビジネスの重要性を示しています。
トヨタはブランド価値308億ドルで、日本で最も価値あるブランドとしてトップの座を維持、前年比8%の成長となりました。代替エネルギー車への先進的な投資や、品質・信頼性に対する高い評価が、世界の自動車メーカーの中での優位性を支えています。同社の販売台数の大半は海外市場で生み出されており、グローバル規模と市場適応力は群を抜いたものとなっています。さらに、モデルラインアップの継続的な刷新により、変化する消費者ニーズに対応し、国内外でのブランドの存在感を一層高めたといえるでしょう。
ソニーはBrandZ日本ランキングで第2位を維持、ブランド価値は2024年比で41%増の284億ドルへと伸長いたしました。エンターテインメントIPへの戦略的シフトと、世界で確立された強固なブランドエクイティが、この力強い成長をけん引しているといえます。
ユニクロはブランド価値が80%増の246億ドルとなり、今年のランキングで最も高い成長率の一つを記録し、第3位にランクインいたしました。2025年に急速な国際展開を達成し、2026年も5年連続の増益を見込むなど、日本を代表するグローバル成長ブランドとして存在感を高めています。ユニクロは「LifeWear」コンセプトのもと、高品質かつサステナブルで、誰にとっても快適でスタイリッシュな衣料を提供し続けることで、世界中の消費者から信頼できる“意義のある差別性”を高く備えたブランドとして支持を獲得しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202601273100-O1-exNug8ks】
カンターのディレクター、グロース&マーケティングヘッドの小川朋子は、今回の結果について次のようにコメントしています。「日本ブランドは、グローバル市場においてもめざましいレジリエンスと革新性を発揮しています。意義ある差別性の構築や海外市場への拡大、新たな消費者ニーズへの適応などを通じてブランド価値を向上させ、ビジネスの成長を実現する枠組みをカンターは研究、提唱してきました。私たちは、国内はもとより海外市場も開拓し、持続的な価値を創出する日本のブランドのパートナーであることを誇りに思います。」
急成長を記録した10ブランド
アシックス(14位、49億ドル)は、過去2年間でブランド価値が310%増と急伸し、「成長率トップ」の座を獲得するとともに、アパレルカテゴリーの牽引役となりました。アシックスの成長は、販売数量から利益指標を重視する戦略への転換によるもので、高価格帯特にランニングカテゴリーへの注力により、値引きや短期的利益に依存しない、長期的なブランドエクイティ構築へと舵を切ったことが成功につながっています。
また、「成長率トップ層」には金融サービスブランドも名を連ねています。東京海上日動(18位)はブランド価値が110%増の39億ドルへと倍増し、三菱UFJ銀行(7位、124億ドル、+77%)、みずほ銀行(12位、74億ドル、+71%)も大きく伸長しました。任天堂はSwitchが世界的な成功を収め、ブランド価値が105%増加(5位、157億ドル)し、グローバルリーダーとしての地位を確固たるものにしています。
新登場と再登場のブランド
バンダイナムコ(15位、44億ドル)とコナミ(17位、40億ドル)が新たにランクインしたことで、メディア&エンターテインメント分野、特にゲーム・エンタメIPの存在感が日本ブランドのプレゼンスが急速に高まっていることが浮き彫りになりました。ゲーム専業ブランドの合計ブランド価値は240億ドルに達し、その急成長は文化的影響力と商業的価値の両面で、この分野が日本の主要ブランドを牽引する重要な役割を担っていることを示しています。
また、プレミアム戦略と価格政策の徹底により、グローバル市場での競争力を着実に強化しているレクサス(24位、33億ドル)が今回初めてランキング入りしました。金融サービスの損保ジャパン(37位、16億ドル)も初のランクインを果たし、無印良品(27位、24億ドル)、りそな銀行(33位、18億ドル)とスシロー(42位、16億ドル)がランキングに再登場しています。
2026年版「Kantar BrandZ 日本ブランドトップ50」レポートでは、以下のような追加インサイトも明らかにしています。
・トップブランドは新たな成長領域を開拓:日本の主要ブランドは、デジタル加速を背景に、複数カテゴリーにまたがるブランド資産を再活性化しています。先進的なブランドは、自社の強固なエクイティを活かして新たな市場や領域へと事業を拡大し、テクノロジー、インフラ、ブランドアセットを隣接領域に展開することで、競合他社が模倣しにくい価値を創出しています。
・「意義のある差別性」が勝敗を分ける:「意義のある差別性」(Meaningful Difference)は依然として成長のカギを握っています。しかし、日本のトップブランドのうち、この指標で世界平均を上回るのは半数未満にとどまる。市場をリードするブランドであっても、持続的な成長のためには、ブランドの消費者との情緒的な関連性を強化し続けることが求められています。
・文化的関連性が競争優位に:独自の文化的アセットを持つブランドは、明確な競争優位を獲得しています。汎用的で模倣されやすい特徴ではなく、自社独自の文化的アイデンティティへの投資と発信こそが、成功の可能性を大きく高めます。
・価値の再定義:インフレや金利の高止まりが続く中、値引きに依存するだけでは不十分です。最も成功しているブランドは、サブスクリプションモデル、デジタル体験、よりスマートなリワード、AIを活用した新しい発見体験など、価値提供のあり方そのものを再構築し、家計負担や変化する消費者期待への対応を進化させています。
【その他】
・2026年版「Kantar BrandZ 日本ブランド価値トップ50」ランキングおよびレポート、詳細な分析は以下のウェブサイトよりご覧いただけます。https://www.kantar.com/campaigns/brandz/japan
・特定カテゴリー内で自社ブランドの競合比較を短時間で把握したい場合は、BrandZを基盤としたカンターの無料インタラクティブツールBrandSnapshotより15,000ブランドの分析情報をご覧いただけます。詳細はこちらをご覧ください。
【カンターについて】
カンターは、世界をリードするマーケティングデータ&アナリティクス企業であると同時に、世界のトップ企業にとって信頼できるブランドパートナーです。 私たちは、最も意味のある態度データと行動データを、深い専門知識と高度な分析技術と組み合わせ、人々の思考と行動のメカニズムを解明します。クライアントが「何が起こったのか」「その理由」を理解し、未来を形作るマーケティング戦略を構築するお手伝いをします。
カンターグローバルウェブサイト:www.kantar.com
【カンター・ジャパン会社概要】
社名:合同会社カンター・ジャパン
本社:東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー6F
事業内容:市場調査・コンサルティング
マネージング・ディレクター :佐々木 亨
カンタージャパンウェブサイト:KANTAR JAPAN カンタージャパン
カンターブランドZ 日本ブランドランキング発表
合同会社カンター・ジャパン
2/3 9:00
ポストする




