30日、オンラインイベントで発言する国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長(共同)

 【ニューヨーク共同】国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は30日、核軍縮を議論するオンラインイベントで、米国とロシアの間に唯一残る核軍縮合意「新戦略兵器削減条約(新START)」の失効が2月5日に迫っていることに強い危機感を示した。失効すれば「予測不可能な時代に突入する。核軍縮は核保有国の義務だ」と訴え、米ロに後継の新条約で合意するよう求めた。

 中満氏は「核軍縮と不拡散の枠組みを再構築しなければならない」と指摘。4月に米ニューヨークで始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議が重要な機会になると話した。ただ、再検討会議は2015年、22年の2回連続で最終文書を採択できず決裂している。