【電子号外】 9万人に避難指示・勧告 特別警報、栃木県内記録的大雨

 台風18号の影響で猛烈な雨が降り続く県内は10日午前0時20分に特別警報が出され、各地で記録的な雨量、被害が相次いだ。特別警報は、気象庁が東日本大震災などのような重大な災害の危険が迫っていると判断した際に発表する。関東では初。気象庁や各自治体、消防などは厳重な警戒を呼びかけている。

 宇都宮地方気象台、県危機管理課によると、降り始めの7日午後6時ごろから10日午前5時ごろにかけて、日光市今市で577ミリを記録し、鹿沼で476・5ミリ、栃木で396・5ミリといずれも観測史上最大の雨量を記録。10日午前6時現在で、12市町で少なくとも約8万7千人に避難指示、勧告が出されている。

 床上、床下浸水も相次いだ。日光市で8棟、宇都宮市、下野市でそれぞれ1棟が床上浸水したほか、栃木市や上三川町など5市町で30棟近くが床下浸水する被害が出ている。

 9日午後、大雨の影響で日光市川俣の熊野沢で孤立した建設作業員5人は10日早朝、消防により救助された。5人にけがはなく、落ち着いた様子という。

 鹿沼署によると、10日午前3時50分ごろ、鹿沼市日吉町で土砂崩れが発生。民家3棟に土砂が流入するなどの被害が出た。同所、小林敏夫(こばやしとしお)さん(65)は無事救出された一方、小林さんの妻の行方が分からず県警や消防などが捜索を続けている。