2025年の日本の粗鋼生産量が前年比4・0%減の8067万トンとなり、世界ランキングで米国に抜かれ、4位に転落したことが26日、分かった。日本鉄鋼連盟によると、日本が4位になるのは1963年以来62年ぶり。人手不足と資材の高騰に伴う建設需要の低迷や、中国による安価な鋼材の輸出の影響で市況悪化が続いていることが背景。日本の技術力の象徴である産業が岐路に立たされている。

 鉄鋼は自動車や家電製品、ビル建設などのインフラ整備にまで幅広く使われ、粗鋼生産量は景気動向を示す重要指標となる。生産規模を維持できなければ業界の国際競争力だけでなく、日本の産業全体に悪影響を及ぼす恐れも出てくる。

 世界鉄鋼協会によると、世界首位は中国で、4・4%減の9億6081万トンだった。マイナスは不動産不況による内需低迷やトランプ米政権の追加関税政策が影響したとみられる。2位は経済成長が続くインドで、10・4%増の1億6488万トン。3位の米国は経済が堅調で、3・1%増の8195万トンだった。