【電子号外】足銀が再上場 東証1部

 2003年に破綻、一時国有化された足利銀行の持ち株会社、足利ホールディングス(HD)が19日、東京証券取引所1部に再上場した。巨額の不良債権を処理する一方で収益基盤の再構築を図り、04年1月の上場廃止から約10年ぶりに株式市場への復帰を果たした。

 初値は1株当たり451円と、公開価格の420円を31円上回った。一時476円まで値上がりしたが、その後は売られ、451円で午前の取引を終えた。

 足銀頭取も兼ねる足利HDの藤沢智社長ら関係者は同日午後、東証で上場セレモニーに出席。藤沢頭取は東証の清田瞭社長から上場通知書などを受け取った後、上場記念の打鐘などを行った。

 足利HDは上場に伴い5500万株の公募増資を実施した。今後、投資家の需要を見て最大825万株を追加発行する。上場によって最大で約250億円を調達し、財務基盤の強化に充てる考えだ。

 足銀はバブル期の過剰融資などにより巨額の不良債権を抱え、03年11月29日に債務超過となり破綻。一時国有化を経て、08年7月から野村ホールディングス傘下の投資会社の支援を受け再建に取り組んできた。
破綻銀行の再上場は06年のあおぞら銀行以来となる。