東京・浅草は江戸時代から庶民の娯楽の中心として栄えた。浅草寺の雷門前では、巨大な赤ちょうちんを背景にスマートフォンを構えるインバウンド(訪日客)の姿が絶えない。明治・大正期に浅草のランドマークだった展望塔「凌雲閣」の面影をたどった。
高さ約52メートル、12階建ての凌雲閣は1890年に完成。関東一円を一望できる名所としてにぎわった。日本初の電動エレベーターが設置されたことでも知られる。当時は、浅草寺の東側に見える東京スカイツリーのような存在だったのだろうか。跡地に記念碑があるものの、足を止める観光客は少ない。
「浅草十二階」の俗名が広く知られ、錦絵やすごろく、絵はがきなどによく取り上げられた。1923年の関東大震災で倒壊。近年ではNHK大河ドラマ「いだてん」や、アニメ「鬼滅の刃」にも凌雲閣とみられる建物が登場した。
2018年に記念碑近くの工事現場かられんがが見つかり、台東区教育委員会の調査で凌雲閣の基礎部分と分かった。その後に建てられた3階建てビルの外壁に凌雲閣の錦絵が描かれ、絵の下には出土したれんがが並べられている。
浅草寺の周辺では人力車や着物の着付けなど、体験型観光を楽しむ訪日客も多い。日本の伝統文化、あめ細工づくりが体験できる「アメシン花川戸店」は、観光客だけでなく修学旅行や校外学習でも人気の施設だ。
職人の実演指導を受けながら、専用のはさみで熱したあめを切り、伸ばして形を整える。冷えて固まるまでの3分間が勝負だ。店長の鷲頭涼太さんが作ったウサギは今にも跳びはねそうで、参加した家族連れが感嘆の声を上げた。
鷲頭さんは「最初はウサギから。2回目以降はイヌやネコも作れます」と話した。
【ちなミニ】あめ細工の体験は予約が必要。問い合わせは同店、電話080(9373)0644。
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