2023年に死去した音楽家坂本龍一の若かりし日の姿を収録した“幻のドキュメンタリーフィルム”が、時を経て公開された。エリザベス・レナード監督は取材に、「日本の皆さんが40年前の東京を、そして坂本さんを見られるのはとてもうれしい」と語った。
作品は「Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto」。DVDなども入手困難となっていたが、今回16ミリフィルムが見つかり、修復と4Kの高精細化が実現した。
作中には、1984年5月、32歳だった坂本や当時の東京の風景、音が記録されている。監督は前年のカンヌ国際映画祭で「戦場のメリークリスマス」のプレミア上映を見て、出演していた坂本の存在感と音楽に心打たれ、制作を決意。デビッド・シルビアンの作品のレコーディングで独ベルリンに滞在していた坂本の元を訪れ、「フランスのテレビ番組のためのドキュメンタリーを撮影させてほしい」と打診したという。「彼はとてもリラックスした様子でした」と振り返る。
作中には、坂本が当時の妻、矢野顕子とイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の楽曲「東風」を楽しげに連弾する様子や、新宿アルタの大型ビジョンに映し出された自身の出演CMを背にたたずむ姿などが収められている。坂本は、自身や音楽について語るシーンでは「きっとビートルズを聴いていたらクラシックを勉強することはなかった」と口にしている。1月16日から全国順次公開。
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