クマが人里に出没するのは“ひもじさ”からではなく、放置された果樹の存在が大きな要因だった―。東京農工大や島根県などの研究チームは15日までに、ツキノワグマの脂肪量とドングリの豊凶との関連を分析し、同県で駆除されたクマは不作年でもほとんどが十分な脂肪を蓄え、栄養状態が良好だったことが分かったと発表した。
東京農工大の小池伸介教授(生態学)は「耕作放棄地にあるカキやクリなどの誘引物の除去や、侵入経路の遮断といった対策を続けることが不可欠だ」と強調する。
チームが調べたのは、2003~18年に県内で有害捕獲や交通事故で死んだクマ計651頭。栄養状態の指標となる皮下脂肪や、内臓と骨髄にある脂肪量の季節変動と、ドングリの豊凶との関連を分析した。
ドングリを大量に食べる秋に脂肪量はピークを迎え、冬眠後の春には秋と比べて皮下脂肪が62%、内臓脂肪が39%減少した。食料事情が厳しい春から夏にかけ、いずれもさらに70%以上減った。
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