ヘラルボニーとのコラボレーションによる「アンリアレイジ」の2026年春夏コレクション。鮮やかな色彩のジャカード織りのコート(提供写真)

 ヘラルボニーとのコラボレーションによる「アンリアレイジ」2026年春夏コレクション(提供写真)

 アンリアレイジの衣装を身に着け2025年のワールドツアーで歌う歌手のビヨンセさん(提供写真)

 「踊る大紐育」(1949年)撮影中の(左から)フランク・シナトラ、スタンリー・ドーネン監督、ジーン・ケリー(映画芸術科学アカデミー マーガレット・ヘリック図書館所蔵/Image courtesy of Margaret Herrick Library,Academy of Motion Picture Arts and Sciences)(提供写真)

 「パルコ・クルーズ」のモデルに起用された冨永章胤さん(提供写真)

 ヘラルボニーとのコラボレーションによる「アンリアレイジ」の2026年春夏コレクション。鮮やかな色彩のジャカード織りのコート(提供写真)  ヘラルボニーとのコラボレーションによる「アンリアレイジ」2026年春夏コレクション(提供写真)  アンリアレイジの衣装を身に着け2025年のワールドツアーで歌う歌手のビヨンセさん(提供写真)  「踊る大紐育」(1949年)撮影中の(左から)フランク・シナトラ、スタンリー・ドーネン監督、ジーン・ケリー(映画芸術科学アカデミー マーガレット・ヘリック図書館所蔵/Image courtesy of Margaret Herrick Library,Academy of Motion Picture Arts and Sciences)(提供写真)  「パルコ・クルーズ」のモデルに起用された冨永章胤さん(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【17日(土)】

 ▽「アンリアレイジの2026年春夏コレクション」(渋谷パルコ店、原宿店など)

 デザイナー森永邦彦さんが率いるファッションブランド「アンリアレイジ」。2026年春夏コレクションの店舗やオンラインでの展開と先行予約が始まっている。知的障害のある作家が描くアートを商品化するブランド「ヘラルボニー」との協業作品が話題だ。

 森永さんは2014年から、視覚障害者との共創を追求してきた。都内で昨年開催されたイベントでも、視覚に頼らずに触れて楽しめるファッションなどを提案。今季は、ヘラルボニーと契約する作家18人の絵画をデザインに落とし込んだ。

 「呼吸するように自然に創作と向き合う彼らの作品は生命そのもの。障害者が見ている世界を教えられ、自分の視野も広がった。ブランドのコンセプトである“日常と非日常”の境界線を超えることができたと思う」

 作家たちの鮮やかな色彩と独創的な筆致が、アンリアレイジの高度なパターンテクニックと溶け合う。力強く緻密な筆致をジャカード織りで立体的に再現したコートは、職人技術の粋を感じさせる。

 若手ファッションデザイナーを発掘・育成する東京都主催のコンクール「Next Fashion Designer of Tokyo(NFDT)」で審査委員を務める森永さん。25日にはパリで、受賞者13組14人によるファッションショーを開催し、現地で直接指導にあたる。

 演出からランウエーでの見せ方まで、ショーの神髄を次世代に継承したいという。「日本のファッション界をもっと元気にしたい。世界的デザイナーを一人でも多く育てることで、ファッションから社会を変えることができるのではないか」と期待を込めた。

 ○そのほかのお薦めイベント

 【17日(土)】

 ▽「写真展 ハリウッドの名監督たち 映画芸術科学アカデミーのコレクションより」(~3月22日、中央区)

 ハリウッド黄金期の名監督や伝説的スターらの撮影現場を捉えた米映画芸術科学アカデミーの秘蔵スナップ写真を、京橋の国立映画アーカイブ(NFAJ)7階展示室で公開している。

 1927年設立の同アカデミーは第一線の映画人らで構成され、毎年春に米アカデミー賞を主催する一方、1400万点を超す“舞台裏”写真を収集・保存する。今回、その中から五十数枚をNFAJが厳選。大きく引き伸ばし、細部と臨場感を伝える展示が特長だ。

 傑作ミュージカル「踊る大紐育」の写真(縦1・2メートル×横1・6メートル)は、ニューヨークの雄大な街並みを背景に監督自ら歌いながら演出、主演俳優2人の表情が好対照を成す。西部劇「駅馬車」の撮影シーンは縦横とも2メートル以上の大画面に、ジョン・フォード監督の貫禄とスタッフらの緊張感が漂い圧巻だ。

 NFAJ所蔵の貴重なポスター資料なども併せて展示され、約百年前のハリウッド草創期からアメリカン・ニュー・シネマの頃までの絢爛豪華な映画史が浮かび上がる。

 ▽「SHIBUYA PARCO 2026 S/S NEW LOOK」(~25日、渋谷区)

 さまざまなブランドの2026年春夏ファッションが一堂にそろうイベントが、渋谷パルコで開催される。 

 日本発の注目ブランド「ナイスネス」のポップアップショップなどで、春夏コレクションを順次展開。最新のトレンドをいち早く体感できる。英国ブランド「JW アンダーソン」の店舗も近日リニューアルオープン、渋谷パルコ限定アイテムを販売予定だ。

 ウエブコンテンツ「パルコ クルーズ」ではイベントに合わせ、次世代のファッションアイコンとして期待されるモデル、冨永章胤さんを起用したビジュアルを公開。「グッチ」のアーティスティック・ディレクターに就任したデムナさんの初コレクション「La Famiglia(ラ・ファミリア)」を身にまとう。デムナさんらしいストリートの感性と、伝統的なクチュール技術を融合した革新的ルックが、モデルのみずみずしい個性を引き出した。

 撮影の舞台となった8階のミニシアター「WHITE CINE QUINTO」では、同コレクションの世界観を描いたデミ・ムーアさん主演の短編映画「THE TIGER」を特別上映(31日~2月5日、招待制)。家族や絆をテーマにした映画の重厚な空気感は、冨永さんのビジュアルにも投影されている。

 ファッションブランド「kolor(カラー)」の新クリエーティブディレクター堀内太郎さんによる最新コレクションも紹介。ブランドの特徴であるテーラリング(仕立て技術)に、異素材や機能美を取り入れたスタイルは、ファッション本来の自由な楽しさを再認識させてくれる。

 新進気鋭のモデルとデザイナーたちの才能が交差し、文化・カルチャーとしてのファッションを堪能できる催しとなる。

 【18日(日)】

 ▽「老人性アメイジング vol.3 寿ぎと尊厳」(13時、世田谷文化生活情報センター 生活工房)

 超高齢社会で、人々が直面する衰えと不安について考えるトークイベントが、三軒茶屋で開催される。

 一人一人に寄り添うケアを実践する福岡の介護施設「宅老所よりあい」の村瀬孝生さんと、社会学者の上野千鶴子さんを講師に迎える。

 村瀬さんは老いゆくことを豊かな体験として肯定。「アンチ・アンチエイジングの思想」などの著書がある上野さんと共に、“尊厳”をキーワードに老いや死の概念を、前向きにアップデートしていく。コーディネーターを務めるNPO法人ドネルモ代表理事・山内泰さんを交えた鼎談も。