スキーバス転落事故の現場近くに立つ「祈りの碑」=14日、長野県軽井沢町

 長野県軽井沢町で大学生ら15人が死亡、26人が重軽傷を負った2016年のスキーツアーバス事故は15日、発生から10年を迎えた。発生時刻の午前1時50分ごろに合わせ、重傷者の母親2人が現場近くの「祈りの碑」を訪れ「どうか安らかに」と献花した。

 息子が乗客だった広島市の松島栄子さん(63)は「この時間に暗さと寒さを感じることで事故を思い出し、忘れない」と語った。同じく息子が重傷を負った東京都あきる野市の50代女性は「みんな頑張っている」と碑に祈った。

 次男寛さん=当時(19)=を亡くした遺族会「1・15サクラソウの会」代表の田原義則さん(60)も献花する。午後には「安全安心なバス運行を誓う集い」が開かれる。

 運行会社「イーエスピー」(東京)社長の高橋美作被告(64)と当時の運行管理者は業務上過失致死傷罪に問われ、長野地裁は23年6月、それぞれ禁錮3年と4年の判決を言い渡した。2人は無罪を主張し控訴。東京高裁で審理が続いている。

 事故は16年1月15日午前1時50分ごろ発生。運転手2人も死亡した。