清酒発祥の地とされる奈良市の正暦寺で10日、清酒のもととなる酒母を仕込む清酒祭があった。室町時代の伝統製法を用いているのが特徴で、県内七つの蔵元らがはんてん姿で作業する様子を多くの参拝者が観覧して楽しんだ。
「そやし水」と言われる乳酸酸性水を酒母の仕込みに使う。境内の大釜で酒米約650キロが蒸されると、湯気とともに甘酸っぱい香りが境内に広がり、酒米を蔵元らが手際よく麻布の上に広げていった。
正暦寺では室町時代を中心に約200年にわたり酒造りが続いたが、その後途絶えた。寺の境内の湧き水から酒造に適した乳酸菌が見つかり1999年から毎年1月に仕込んでおり、冬の風物詩になっている。
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