実質賃金の増減率の推移

 厚生労働省

 実質賃金の増減率の推移  厚生労働省

 厚生労働省が8日公表した2025年11月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価の変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比2・8%減った。減少幅は25年1月以来の水準で、マイナスは11カ月連続。名目賃金に当たる現金給与総額は47カ月連続のプラスとなったものの、物価の上昇に追い付かない状況が続いている。

 現金給与総額は、0・5%増の31万202円。物価の変動を示す消費者物価指数が3・3%上昇したことから、実質賃金はマイナスとなった。

 現金給与総額の内訳は、基本給を含む所定内給与が2・0%増の27万41円で、49カ月連続で上昇した。残業代などの所定外給与は1・2%増の2万868円。対してボーナスなどの「特別に支払われた給与」は17・0%減の1万9293円で、実質賃金の減少幅に影響した。

 厚労省の担当者は「冬のボーナスの影響が本格的に反映されるのは12月で、実質賃金がプラスに転じるかどうかは物価次第」と述べた。夏のボーナス支給時期の25年6~8月の実質賃金はマイナスだった。