空手教室で練習する少女たち。奥で教えるのはハッサン・ライさん=2025年12月、ガザ市(共同)

 空手教室で練習するハヤトさん(左端)=2025年12月、ガザ市(共同)

 空手教室で練習する少女たち。奥で教えるのはハッサン・ライさん=2025年12月、ガザ市(共同)  空手教室で練習するハヤトさん(左端)=2025年12月、ガザ市(共同)

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が昨年10月に停止したパレスチナ自治区ガザで、スポーツ活動が徐々に再開している。北部ガザ市の空手教室もその一つ。男性コーチは「子どもたちが戦闘の中で2年間過ごし、トラウマ(心的外傷)を負った。カラテで心身を支えたい」と語る。教室に通う約250人全員が初心者。食料不足による空腹を抱えながら練習に取り組んでいる。

 「オス」。昨年12月、コーチのハッサン・ライさん(47)のかけ声に合わせ、2列に向き合った少女らが深くお辞儀した。片方の列が構えを取り、ライさんの合図で「突き」の練習が始まった。

 施設の窓ガラスは割れたままで、室内には雨交じりの冷たい風が入り込む。子どもたちは防寒のため上下厚手の私服だ。物資不足のガザで道着はなかなか手に入らない。

 ウマイヤ・ムレイシュさん(48)は四女ハヤトさん(12)が練習する様子を壁際で見守っていた。「教室に通ってから、娘は明るくなった」と笑顔で話す。「積極的に家事も手伝ってくれるようになった」と説明した。(ガザ市共同)