充電中の電気自動車(EV)=2023年11月、ベルギー・ドロゲンボス(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は、小型で手頃な電気自動車(EV)の普及を促す新制度を創設する。域内で生産する小型EVを対象に、購入や維持にかかる費用を軽減する方針だ。EVの関連産業を育てる狙いがあり、日本の企業戦略にも影響しそうだ。

 新制度は行政機関の欧州委員会が提案した。対象は全長4・2メートルまでの小型EVで、日本の小型車とほぼ同程度のサイズだ。購入補助金の支給や充電料金の割引、税金や道路の通行料金の減免、駐車場や通行レーンを優先的に使用できる権利といった幅広い優遇策を講じることを検討する。EU加盟国や欧州議会と協議して最終決定する。

 EUは、EVの普及の遅れを受け、ガソリンなどを燃料とするエンジン車の新車販売を2035年から原則禁止する政策を撤回する見通し。だが、欧州メーカーがEV開発に消極的になれば、中国勢などと競争力で差が開きかねず、新制度でEVへの投資継続を促す。

 日本勢はトヨタ自動車がチェコでEV生産を計画するなど、需要拡大を見据えた動きもある。