【ロンドン共同】「山椒魚」「黒い雨」などの小説で知られる井伏鱒二(1898~1993年)が、75年のノーベル文学賞候補に推薦されていたことが4日分かった。選考主体のスウェーデン・アカデミーが共同通信に選考資料を開示した。井伏が候補に挙がっていたことが公式に確認されたのは初めて。パリのソルボンヌ・ヌーベル大が推薦した。
大東文化大の滝口明祥准教授(日本近代文学)は、原爆投下後の広島の惨状を描いた井伏の「黒い雨」が当時英語やフランス語に翻訳されていたことに触れ「戦争や原爆を文学として表現した作家として評価されたことが、推薦の理由だった可能性がある」と述べた。
ソルボンヌ・ヌーベル大が作成した推薦状には井伏のほか、アルゼンチンのホルヘ・ルイス・ボルヘスやフランスのルイ・アラゴン、エジプトのナギーブ・マフフーズ(88年受賞)ら計5人の作家の名前が挙がっていた。いずれも具体的な理由は記されていなかった。
75年には、94年にノーベル文学賞を受賞した故大江健三郎さんも候補に推薦されていた。
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